葛利活用コンソーシアム

持続可能な地球環境保全と伝統文化の保全に係る葛利活用コンソーシアム

「葛布」は日本三大古布の1つに数えられ、古くから掛川市に伝承されてきた「伝統工芸品」です。しかし、多様な繊維産業の振興や社会構造の変化に伴い、昭和30年代には40軒程あった手織葛布商は、今では2軒にまで減少してしまいました。
 この掛川市の「伝統工芸品」であり、「1つの文化」でもある「葛布」産業を後世に残し、伝えていくためには、葛布産業を担う人材の育成が急務となっています。
 
また、葛布の原料である「葛」は、日本人に身近な野草として万葉集にも詠まれ、様々な形で日常生活に利用されてきました。塊根から採る葛粉は、クズ餅やクズそうめん、クズ切りなどの材料として使われ、葛根はまた貴重な薬でもありました。
地球環境面でも「葛」は二酸化炭素を取り込んで育ち、多方面で有益性に秀でていますが、近年では葛の持つ旺盛な生長力や高い土壌適応性により、樹林地や道路・鉄道・河川敷などのあらゆる場に繁茂し、植栽木や電柱、電線に絡みつき、良好な景観や生態系を阻害し、植栽木の生育を妨げ災害の原因になるなどの深刻な雑草害を引き起こしています。

そこで、以下のことを目的にSDGsやCSR活動として、「葛利活用コンソーシアム」を設立することとしました。

  1. 葛布の原料である「葛」をあらゆる観点から利活用して工業製品を作り、それを使用することにより「環境保全活動」に貢献する。
  2. 工業製品の売り上げの一部を、「葛布に携わる後継者育成支援金」として活用し、葛布産業を担う人材の育成に努める。
  3. この取り組みに賛同する法人や団体を募り、取り組みの輪をさらに拡大させ、より多くの人達に賛同いただき、一体となって、この活動に取り組む。

入会について

趣旨に賛同いただき同意書を提出して頂ければ「葛利活用コンソーシアム」の会員として認定させていただきます。